nakayamacoffeeという名前

「ところでお店の名前なんや?」
「ナカヤマコーヒーです」
「ホォ…」
とフェイドアウトして会話が終わる。
これが幾度と繰り返される中山珈琲焙煎所(移動カフェとの区別で店の事を「中山珈琲焙煎所」と呼んでます)。

これは仕方ありません。
屋号がわかる大きな看板もないし。
確かに名前はそのまんまでひねりもないし。

「ホォ…」の後によせばいいのに補足のつもりで「僕、中山なんです」と言ってしまう時もある。
「ホォ…」の連続に自分の笑顔が焙煎所内をさまよう。

こうなった時は向こうにみえる電車や水がはられてキラキラ光る田んぼでも眺めることにする。
そして、看板について少し考えてみようと思う。